腰痛の原因にもいろいろある?

2013年05月23日

整形外科で診る疾患で最も多いのが腰痛ですが、その原因には様々のものがあります。整形外科では診察の後にレントゲン検査やMRI検査をします。これらの検査で変形や骨粗鬆症などの加齢的所見の程度がわかりますが、最も大事なことは、骨の腫瘍、癌の転移、脊髄腫瘍、感染症などの重大な疾患が隠されていないかをみることです。このことは、腰に限ったことではありません。

坐骨神経痛の原因にも、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、すべり症、脊髄腫瘍、仙骨嚢種、癌の転移などがあります。
整形外科ではこれらの病態に応じて、温熱療法、電気療法、牽引療法などの理学療法、コルセットによる装具療法、運動療法、投薬、神経ブロック注射、手術といった方法を駆使して加療するのです。腰痛に限らず、痛みを安易にとらえると危険なことがありますのでご注意ください。